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社説 波紋

円高続きの昨今の現状・・・

 円高続きの昨今、8月13日の1ドル85・92円の最安値が8月24日には1ドル84・55円と85円を切る最高値を記録した(対ユーロでは106・74円)もはや中途半端な政府の介入も効き目はなくなったか

 経産省の円高の影響についてのヒヤリングによれば、大小を問わずわが国企業の収益を圧迫するものとして1、製造企業のうち4割が「生産工場や開発拠点等を海外に移転」、更には6割が「海外での生産比率を拡大」としている。2、中小企業の収益の圧迫「1ドル八十五円水準が継続した場合、中小企業の7割(下請中小企業では8割強)が減益は避けられない」としている。

 自動車部品などの下請中小企業では「取引先のコストダウン要請」「海外企業に仕事を奪われ受注が激減しそうだ」「取引先の海外移転の影響を懸念せずにはいられない」といった声が方々から聞かれる。


[2010年9月7日付け本紙2159号掲載分]


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