社説 波紋
ねじ需要分野の流変・・・
ねじ需要分野では、自動車電機など機械工業関係が外需に押し上げられ生産が上向いているのに比べ、住宅建築関係が依然と低調な推移をみせている。
ねじ需要動向の中では「建築向け」の動きは業界の浮沈を左右する大切な分野である。それがパッとしないため百%景気の回復感を実感できないで来ている。それこそ、経済の神様の片手落ちではなかろうか。
この冷やかしが通じたのか、4月の新設着工戸数が僅かだが08年11月以来17ヵ月ぶりにプラスに転じた(国土交通省統計)これが回復基調として定着するとはいえない―と正し書き付きだが、流れが変ったことはたしかだろう。
[2010年6月7日付け本紙2150号掲載分]
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- ねじ需要分野の流変・・・ 2010.06.17 木曜日