社説 波紋
インドへの加工組立型企業等の進出計画
加工組立型産業(自動車電機等)にあって、次世代生産・需要地はインドとみているようだ。10年一昔というがその頃は「これからは中国だろう」と猫もシャクシも中国を向いて何かにつけて中国政策をぶち上げたものだが、今やそれがインドという訳だ。
日産自動車が5月に生産を予定しているインドのチェンナイ新工場の件や、ホンダもインドハリアナ工場に次いで同ラジャスタン工場(いずれも二輪車)を来年後半にも稼動させる予定で建設を決定している。
製造工業の需給の基本としていえることは、造るところに部品が必要という通り、部品メーカーは親企業・ユーザー企業の側(そば)に居なくてはならない。それが需要の基本とするなら、これからはインド詣が盛んとなりインドの荒地が工場地帯に変ぼうするのもそう遠くなかろう。既にその波動は打ち始めたようで、日本の大手企業の進出計画は後を断たない。
[2010年4月7日付け本紙2144号掲載分]
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