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社説 波紋

「もたれ合い」のなれの果てはどの例も同じ

 土木建設事業や道路事業など陸行政が利権争いでボロを出した後、次は空の行政にもボロが出た感じの日本航空の経営破綻。子会社2社を含めた負債総額は二兆円を超す。1年に1千億円負債づくりのへたな経営を20年間やった計算になる。

 何もやらないでもこんなに負債は出来やしない―と言われても言い訳できないところだ。親方日の丸の下で「まずい経営を心配する者もいなかった」ようで当の本人たちは政権から去ってしまい、あと始末する連中も「ヤツラがやったこと…」と気の入れ方も中途半端だ。

 半官半民でスタートした甘さが、いつまでも、どの面にもシミ付いていて、そういう集団は救いようがないというべきことなのだろうか。もっとも、日航だけではない「もたれ合い」のなれの果てはどの例も同じ結果である。

[2010年1月27日付け本紙2137号掲載分]


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