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社説 波紋

今年もあと一ヵ月 経済のみならず平穏に年を送りたい

 自動車や電機関係業種を軸に今年央からわが国製造工業で景気回復の動きが出始め、この機運を消すまえとばかりに生産をやたら煽るに及んで、その反動でデフレ経済が彷徨しはじめた。

 実勢は、円高で輸出が不振続きで在庫が再びたまり始めた。生産回復の先頭に立っていた自動車も生産レベルを落としている。雇用情勢や家計収入は改善に至らないので新設住宅の統計は近来まれなる不振ぶりをのぞかせている。

 良さそうで悪い実体経済に見えかくれしている景気の先行きに不安はつのるばかり。10~12月期はとにかく大崩れはせずに、むしろ上昇気流に乗れそうだとも言われているが…。今年もあと一ヵ月と言うところまで来てしまった。経済のみならず平穏に年を送りたいものだ―。

[2009年12月7日付け本紙2132号掲載分]


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