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社説 波紋

これが中小企業製造業の本音…

 中小企業を取り巻く経営環境をみると原材料等をはじめ商品仕入単価が再び上昇傾向の中、収益悪化を憂慮する声が高まりだした。

 ねじ業界では鉄鋼等素材価格の動向で経営採算が悪化を余儀なくされ続けている。昨年の今ごろが騰勢のピークであったが、材料価格は高値止まり・製品価格は低位横ばいの状態で推移してきた。モノづくりは国の宝、モノづくり大事とアドバルーンが上がる昨今だが、モノづくりの基本の裏側に目を向けたモノづくり論を唱えてほしい…これが中小企業製造業の本音である。大企業のシワ寄せで採算割れはごめんだと言っている。

 最近の中小企業の景況調査では、ここ半年ばかり原材料や仕入商品の価格は低下したとしているが、とりも直さず中小企業部門で値下がりを反映したもので、景気回復で商品の回転がよくなった大企業の市況動向とは違う。中小企業の業況は、持ち直しの動きが見られるものの依然として厳しい状況にある。

[2009年10月17日付け本紙2127号掲載分]


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