社説 波紋
急な流れを急に止めればトラブルが起きるは当然だが・・・
ある大学の教授が、高速道路の渋滞について「どうしてそれが起きるのか」というメカニズムを調べた結果、適度な車間距離が保たれているか、いなかで決まる―という調査結果を発表した。
実際に道路で実施検分したり、競技場を使って多数の車を縦列走行させてテストして検証を試みたりした。前述の結果どおりとなった。この結果を突きつけられたドライバーたちは、百パーセントの人たちが「意外」という表情をみせ納得がいかない風だった。しかし、これは紛れもない事実なのだ。
急な流れを急に止めればトラブルが起きるのは当然だが、車の流れの中で、誰かが急ブレーキを掛けることは「やたら多いこと」だが、それが渋滞の原因とは誰も思ってはいない。いい実験結果だと思った。これをドライバーの全員に意識してもらえばかなり渋滞は減るのではないか。八ツ場ダムの中止も、急ブレーキによるトラブルといえそうだ。
[2009年9月27日付け本紙2125号掲載分]
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