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社説 波紋

ハイブリッドシステムで2010年には年間100万台

 トヨタ自動車の生・販・収益等がマイナス成長となったことで、寒さ知らずの自動車産業さえ冬の時代に突入―とつい先日大騒ぎしたばかりだが、きょうのトヨタ情報では「ハイブリッド車の累計販売台数(世界)が200万台を突破」と情勢が180度表変った如く「さらば冬の時代」を告げている。

 トヨタによれば、8月末までに国内外で販売したハイブリッド車のCo2排出量は同クラスのエンジン車種に対比して約1,100万トンの排出抑制効果があったと試算して、Co2削減による温暖化対策の面で大きく寄与したと自負。

 同社では環境への対応を経営の最重要課題の一つと位置付け、ハイブリッドシステムの普及に向け今後も注力し2010年早期に年間100万台(08年=43万台)、2020年早期にはハイブリッド技術を全モデルへ展開する方針だとしている。

 ちなみに、今日の累計200万台達成のトヨタハイブリッドを車種別にみると、プリウス=143万台、エスティマ=6・5万台、クラウン=1・2万台、ハリアー=1・9万台、クルーガー=10・8万台、カムリ=16・8万台、RX14・7万台、残りは商用車系など。環境エコカー時代への突入で年間100万台は容易な目標といえそうだ。

[2009年9月17日付け本紙2124号掲載分]


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