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社説 波紋

二大産業が勤労世帯に大きな影響力

 車はエコカー、家電は薄型テレビ。これまで不振続きの一般消費財が売れ行きを取り戻している。4月から始まったエコカー減税や5月からのエコポイント制度、どちらも消費者の購買意欲を刺激して販売増をもたらした格好だ。

 自動車メーカーに勤める働き盛りの工員が、つい先日までは仕事は減る収入は減るはで溜息ばかりついていたが、少しは好転してきたか聞いてみたら、仕事は忙しく残業時間も上昇傾向だといっていた。
 一時は工場(部品関係)をやめてコンビニでも始めるか…と真剣に考えたそうだが、情勢が好転して良かったな言っていた。

 世の中めまぐるしく変転して、情勢はどちらに薫風を吹き寄せるか知れないが、自動車、電機の二大産業の浮沈がどれほど勤労世帯に大きな影響力をもっているか認識させられたのだが、最近の経済情勢から景気回復は間違いなさそう。



[2009年8月17日付け本紙2121号掲載分]


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