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社説 波紋

有難い資金も仕事がなければ使えない・・・

 今月12日に経産省中小企業庁が、中小企業向け支援方針として次の二件を公表した。一つは「21年度中小企業者に対する特定補助金等の交付の方針」で、もう一つは「21年度中小企業者に関する国等の契約の方針について」である。

 特定補助金は当初予算と補正合わせて約一千百二十億円で、ものづくり中小企業支援のための補助金等である。また、国等の契約方針の件では昨年実績より一兆円増の約五兆二千億円の中小向け官公需目標と唱えている。

 結構な方針ではあるが、補助金を出すのが遅ければ、仕事をくれるのも遅いと、ちぐはぐで中小企業者のニーズと合致しない。いくら有難い資金でも仕事がなければ使えません―と経営者は言う。絶好の機会もチャンスを逃しては何もない一面が惜しまれる。 

[2009年6月27日付け本紙2116号掲載分]


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