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社説 波紋

生産回復の動きが自動車業界に・・・

 不況知らずの自動車産業が大幅減少。かつてない沈み方をみせた今情勢は世界同時不況を認識するに十分な動向といえるが、米国のGM(経営危機)、日本のトヨタ(収益悪化)などの色あせた報道が目に付く中で、環境・低燃費カーが下支えとなって生産回復の動きが自動車業界に生まれている。

 とくに最新の動きの中では軽自動車メーカーのスズキの好調さが目立つ。低燃費のうえに維持費も安いということで軽(ワゴンR)の天下を思わせる売れゆきをみせている。お蔭様でよそ様の決算がまっ赤という所もある中で、スズキは最終黒字を確保したという。

 産業界はこれまで脹れあがった在庫を持て余す毎日だったが、どうやら在庫調整も一巡して本来の生産活動を取り戻しつつあるようだ。それらが景気に反映し、回復過程に入れるのもそう遠くはなかろう―。

[2009年5月17日付け本紙2112号掲載分]


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