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社説 波紋

平成19年度工業統計速報(経済産業省管)から

 昨年10月に公表された平成19年工業統計速報(経済産業省管)によると、従業者10人以上の事業所数は約十五万事業所で従業者数は七七八万人だとしている。前の年より事業所数は減ったが従業者数は増加している。退職者が出ても新たに補充しない中小企業の近年の傾向とは裏腹に「大企業の過大採用劇の復活」が数字に現れたようだ。

 平成19年当時は、生産者にも消費者にもまずまずの追い風が吹いていたようで、経営者達はせっせと設備投資を行い、従業者たちは長期ローンで家を買う。景気回復下の結構なご時勢だったのだ。二年後に公表されるだろうはずの「平成21年工業統計調査」の結果がどう変化するのだろうか興味津々といったところだ。

 さて、ついでに19年工業統計から、製造24業種の製造品出荷額(計三二七兆円)産業別ベスト10位を羅列してみた。1位=輸送機械器具製造業六十三兆円(構成比19・4%)、2位=一般機械器具製造業三十五兆円(同11%)、3位=化学工業二十八兆円(同8・6%)、4位=食料品製造業二十四兆円(同7・1%)、5位=鉄鋼業二十兆九千億円(同6・4%)、6位=電子部品デバイス製造業二十兆八千億円(同6・4%)、7位=電気機械器具製造業二十兆七千億円(同6・3%)、8位=金属製品製造業十四兆円(同4・2%)、9位=石油・石炭製品製造業十三兆円(同4・1%)10位=情報通信機械器具製造業十三兆円(同4・1%)となっている。

[2009年3月27日付け本紙2107号掲載分]


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