社説 波紋
好調だった携帯電話も・・・
携帯電話の出荷台数が1月は過去最低の約192万台と前年同月比で53%の大幅減を記録した。小学生だって持ってない子はいないと、普及率99・9%といった下であとは買い替え需要が頼りと、飽和状態に陥った。
携帯電話を持ってない人を天然記念物視するほど携帯を売り捲くる新時代のこの市場競争は想像を絶する熾烈なものだ。不動産屋のマンション売人が「腰が退ける」というほど携帯電話屋さんの世界は異色な世界なのだ。
曽て携帯の加熱は止まることはなかろう―といわれた供給側天下の状況がストップした。これは、モノごとには終息という二文字があるということだろう。産業界の二大天下の車と電機だって終息とまではいかぬが「下火」を痛感している。
[2009年3月17日付け本紙2106号掲載分]
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