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社説 波紋

自動車大手3社の08年生産累計

 米国の金融危機に端を発した世界経済の低迷により自動車の需要は急速に落ち込んでいる。トヨタ、ホンダ、日産の国内自動車大手3社の年間生産累計をみると、国内生産台数の推移では、トヨタが前年比5・1%減の401万2千台、ホンダが同5・1%減の126万4千台、日産が同9・7%増の129万3千台と国内生産では日産のみプラスとなっている。

 次に海外生産台数では、トヨタが419万8千台(前年比2・6%減)、ホンダが269万2千台(同4・4%増)、日産が210万2千台(同6・7%減)で、海外生産にあってはホンダのみプラスとなった。トヨタは海外全地域で前年割れとなった。

 では、グローバル生産(国内生産+海外生産)のレベルに目を投じてみると、トヨタが821万1千台(同3・8%減)、ホンダが395万7千台(同1・2%増)、日産が339万5千台(同1・1%減)。グローバル生産においてもホンダのみプラス推移。ホンダはアジア、中国での生産が大きく増えたのが寄与し、逆にトヨタは大きなマーケットである欧米地域の後退がひびいたとしている。

 最後に国内生産影響力の大きい輸出をみると、トヨタの08年輸出台数は258万6千台(同3%減)、ホンダ65万台(同8%減)、日産77万7千台(同20・2%増)と日産が二桁増。各社とも当分は在庫積み上がりを避ける方向で生産調整過程へ。

[2009年2月17日付け本紙2103号掲載分]


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