社説 波紋
滅多にないチャンスの2009年…
アメリカがカゼをひけば日本は肺炎をおこすと言うが、そのためなのだろう、アメリカの景気動向を材料に良くも悪くも大仰にまくしたてる評論家たち
自動車の販売台数の減少、住宅建築着工戸数の減少、直近では米小売業の売上高減少などが大々的に一般紙の1面を飾っている。とても見苦しい一断面だと思っている。経済が分かっているのかどうか知らぬが、普段は景気の動勢を材料にした報道などそっちのけの連中が、さも心配気な懸念を匂わせて注目を集めようとするやり口は、アメリカの景気動向はうってつけなのだろう。
アメリカの景気に踊らされている場合ではないのである。日本の現状を見据えて先行きを鋼転換すべき滅多にないチャンスの2009年なのである。弱気になんてなってられないのではないだろうか。
[2009年1月17日付け本紙2100号掲載分]
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