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社説 波紋

高齢者に有無を言わせぬ都合の良い税金天引き!

 後期高齢者などと奥歯に物が挟まったような言いまわしでお年寄りをいじめているのは厚生労働省。学童のいじめにはじまって、上も下もいじめニッポン。変な結びつけ方だが「結局、貧乏国ニッポンなんだね」と皮肉が返ってくる。

 年金に税金をかけ、有無を言わせぬ天引き行政。おとなしくしていれば、税金の次は介護保険料だ。勝手に基準を設けて都合よく保険料をハジキ出して、これまた有無を言わせぬ天引きにて斯くの如く…で終いである。

 七十五歳以上を対象にした後期高齢者医療制度により、4月の年金支給日(15日)から、同制度に基づき保険料を年金から天引きした。「制度に従い天引きするのである」ということの以前に、年金生活者から保険料だといって金を巻き上げるとは何事だ!と、屋台の飲み屋での罵声(ばせい)が耳に残る。「行政貧乏国だ」という指摘をここで再び聞くことになった。

 冗談まがいの例の「越後屋!おぬしも悪だの…」というセリフが、社保庁官僚方から聞こえてくるようだ。


[2008年4月27日付紙面から]


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