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社説 波紋

誰れ彼の言葉を頭の中で反すうしながら、今年も厳しいことに変りないか…

 建築法の改正でその余波受け住宅建設の不振は大型台風並みの被害だと建築業界はこぼしている。建築金物や締付けねじ業者への影響も大きい。

 需要の落ち込みが確然としている下で異形棒鋼や鉄線など材料サイドの気配は相変わらず上げ潮ムードで、素材相場は鉄も非鉄も一段高濃厚の一色で突き進んでいる。ニッパチ(2月、8月)の陰の月は余計冷え込みそうな気配である。
 
 寄れば話に出る材料等のコスト高と採算性の劣化に頭が痛い…と突いて出るグチ「私は同じ言葉をもう3年続けて言っている」といえば「聞き飽きたけど聞き飽きたでは済まないから、しゃくにさわる」と切ない返事が返ってくる。

 新年会も一段落の昨今、誰れ彼の言葉を頭の中で反すうしながら、今年も厳しいことに変りないか…と。


[2008年2月7日付紙面から]


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