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社説 波紋

景気一致指数、判断分岐点の50%を大きく割り込む

 新しい年が明けて1月も早半ばが過ぎた。1日の初詣出、2日の書初め、7日の七草、12日の鏡開き、4日の成人式、16日のやぶ入り…と暦は移り去った。1月20日ごろが「大寒」というから、暦の上ではそろそろ寒さのヤマ場を迎えることになる。

 しかし、地球温暖化などもあって「暦の上」などの季節表現(二十四節季)が通用しなくなった。

 気象の面では今年の幕あけはおだやかなものといえ小寒(6日)どころか春分のあたたかさで、道ゆく人がコートを脇にかかえる姿を多く見かけたくらいである。陽気の指数がウナギ昇りなのとは反対に11日に内閣府が発表した景気の現状を示す「景気一致指数」は33.3%。判断分岐点の50%を大きく割り込んでいる。過去8カ月も50%割れを見せなかったのになにも正月早々、それはなかろうと言いたい。

[2008年1月17日付紙面から]


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