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社説 波紋

製造業の生産が一進一退…日本経済の成長率高く望めず

 日本経済の担い手である製造業の生産が一進一退で「よいと実感した時はもう足元の実勢はマイナス方向へ一歩踏み出している」といった流れで、今年も暮れかている。

 経済の主役がこの有様だから日本経済の成長率は高くは望めない。産業界の景気判断は不透明なのにやたらと好況感を煽るエコノミストたち。製造業の一進一退が「好」など楽観する要素のないこを如実に示している訳だ。

 国内総生産(GDP)をみると今年1~3月期が3%成長とよかったが4~6月期にはマイナス1.2%と、すぐ風向きが悪い方へ変わるよくも悪くもない“いい加減な経済推移”というのが実体のようだ。7~9月期だってプラス1%以下で、年率ベースで今年の経済成長は2%を切りそうだ。

[2007年11月17日付紙面]


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