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社説 波紋

企業競争力「生産性の向上」を後押しする「IT経営」

 企業戦略にITを生かしそのIT戦略を立案・実行し高度に利用活用し、業務を合理的かつ効率化ことを「IT経営」と位置づけているのが経済産業省だ。

 少子高齢化社会を迎えつつあるわが国にとって、わが国企業の太宗を占める中小企業が、このIT経営の実践をすることは我が国経済の持続的成長を実現するためには必要不可欠と考えている―と同省はそう認識を示している。

 そこで、優れたIT経営を実現し、かつ他の中小企業がIT経営に取り組む際の参考となるような“お手本的中小企業”を経済産業大臣が表彰する『中小企業IT経営大賞』なる表彰制度を今年度新たに創設した。

 繰り返すようだが、わが国は少子高齢化による人口減少や、他方グローバル経済化の進展など産業社会における環境が大きく変化している。この下で持続的・安定的に経済成長を維持、企業競争力を強化していくためには「生産性の向上」が必要であり、特に中小企業においての生産性を向上し競争力を強化することは必要不可欠。

 同時に、インターネットに代表されるIT(情報技術)の急速な進展によりIT革命が大きな時代のうねりとなって進んでいる。同省はこの下でITを効果的に活用する企業の成長に注目している訳である。

[2007年9月17日付紙面から]


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