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社説 波紋

生産高水準の「7月」が減少を記録

 レッサーパンダが熱中症で死ぬほど、今年の暑さは異常だ。気候ばかりか産業界でも円相場や株価にも異変を感じる。

 梅雨どきの6月ごろには製造工業の生産は落ち込むし、8月は夏場の季節的要因で落ち込むものだが、今年は6月の生産は高水準に推移。梅雨どきの落ち込みをカバーするのと8月の稼動減少・生産減に備えて7月の生産は概ね高い数字がこれまでの実績であった。

 だが、今年はたとえば自動車生産では小型乗用車の例では6月22万4000台、普通乗用車では約50万台であったが、7月は前者が約20%減、後者が同10%減となっている。民生用電子機器類も6月高水準、7月はその反動減と似たような流れだ。

 ただ、自動車のマイナスは関連産業までに陰を落とさないのが特徴的。100%依存する自動車部品は増加だ。

[2007年9月7日付紙面]


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