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社説 波紋

地震災害、極暑による電力需要…危ぶまれる操業停止

 今年の夏はひどい暑さだ。過去においては、風当たれば多少は暑さから逃れた感はあったと思うが、今年は風自体が熱風なので、日陰に入っても熱風に耐えられないというのが実情だ。

 中越沖地震で被害を受けた東京電力はこの暑さで急増した電力需要に応じ切れない可能性が高いため17年ぶりに大口顧客に対する供給制限を実施せざるを得ないとしている。需給調整契約を結んでいる大口先は、昭和電工、旭硝子、東京製鉄といった素形材メーカーが多いようで、操業を停止して要請に応じているようだ。

 地震災害で操業がストップし、今度は電力ピンチで操業が危ぶまれている日産自動車やホンダなど加工組立型産業にあっても電力面での影響が予測される状況だ。部品納入企業への影響も出そうである。

[2007年8月27日付紙面から]


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