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社説 波紋

原材料高が経営圧迫、価格転嫁の良し悪しが影響

 原材料高が採算悪化を招き今期は仕事は忙しかった割に利益が上がらなかったと、製造業ではどの分野でも材料仕入単価の高騰が経営を圧迫したようだ。

 製品の価格競争が激しい電機業界では「銅価格の高止まりから電線価格が高騰し更に今後は原油価格の上昇が諸資材の値上がりを招来しそうで先行きもかなり厳しいとみる」としている。

 建設業界では、5月より材料価格の上昇が顕著でその上燃料上昇・交通経費増・利益圧迫と歯車は狂い放し状況続きという。

 金属製品分野では「鉄鋼関連のみならず諸資材、ガソリンほか何からなにまで変動している中で、問題なのは我々の製品の再値上げが無理な状況であることだ…」という。ねじ業界も得意先の価格転嫁の良し悪しが即影響し、納入先のその実情まで心配しなければならない昨今でもある。再値上げがある程度達成された所は上出来だ。

[2007年7月7日付紙面から]


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