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社説 波紋

鉄の消費量増大もねじのバロメータ反映されず

 鉄が多く使われることはねじ産業にとって需要拡大の有効なバロメーターと見てよい訳で、その意味で鉄の需要は高位横ばいの順調な推移を続けており、ねじも自動車偏重の傾向が強まる中であっても、全般的に底固く推移している。

 鉄鋼が量的にも収益的にも好調な決算を出す反面、鉄の消費量がねじのバロメータにならなくなってきた。ねじの締結性能が抜群に向上して、品質だって百万本に一本の不具合品もなく高精度を誇る今日、言ってみれば、バカげた話ではないか。

 高炉の一人勝ちの時代であっても、意外「電炉鋼は10カ月連続で増産が続いている」と。時代のニーズもとんだ方向へ飛ぶこともある昨今なのだ--。

[06年11月17日付紙面から]


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