社説 波紋
原油価格上昇も価格転嫁が困難
原油価格上昇の我が国産業への影響に関する調査について、その結果が発表されている(経済産業省)。原油・石油製品の投入比率が大きい業種(化学、板ガラス、繊維及びパルプ)で前期(4月)より価格転嫁が困難になったとしている。
景気上昇過程の下で、荷動きはよいものの競争はなおも激しいため--というのが大方の理由だ。したがって、経営への影響は「深刻な影響」と回答した企業は前回の1割から今回は2割へと拡大している。
深刻状況下にあるが、06年度通期業績見通しは、約3割の企業が事業の好調、販売価格の改善で収益見込みを上方修正、約1割の企業が下方修正ということだ。
[紙面(第2019号)から]
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- 原油価格上昇も価格転嫁が困難 2006.10.17 火曜日