現在位置: HOME > コラム > 波紋 > 記事


社説 波紋

消費者意識を理解したトヨタとキヤノン

 消費者の問題意識が向上するから、ニーズも拡大しうまく対応した者・企業がもうける訳である。

 消費者の経済観念はバブルがハジケテ以来シビアになった。そこへツケ込んだのがトヨタとキヤノンなどである。トヨタのハイブリッドカーは今や時代の寵児のような存在だが、低燃費とシステムの先進性がこれほど高い評価を集めるとは思わなかった。トヨタの先行能力の偉大さを思い知らされるというものだ。

 消費者のニーズは高級志向もあれば大衆志向もあり様々である。高級志向には対応しやすいが、リスクも大きい。だから安全な大衆志向にポイントを合わせ、その線で商品を揃える。

 その市場はまさに競争のルツボと可す訳である。そこで勝ち残るには消費者の敏感なニーズをとらえることがだ。トヨタやキヤノンに学べ--と思う。

[紙面(第2017号)から]


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
特集
  • 阪村氏「ねじと人生」
  • 機械要素技術展
  • 最古唐招堤寺からねじ発見
  • 同志社クラーク記念館からボルト