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社説 波紋

日本経済“三原則”に叶った上昇過程

 資源が乏しい島国の宿命ともいえるが、「輸出」が経済の生命線である。輸出が好調ならその物を造るあるいは加工するための設備投資が旺盛に行われ、その好調なサイクルの中で従業者の収入が増え、家計支出が促される。

 日本の経済はこの「輸出」「設備投資」「個人支出」の三拍子がうまく揃うことによって発展してきた訳だ。この三原則に関係なくトントン拍子に上昇したバブル経済だった訳だが、昨今の経済動向の堅調さはどうやら輸出、設備投資、個人消費の三原則に叶った上昇過程のようである。

 現在は産業全般に原油高、原材料高で製造業は正念場に立たされ苦闘の最中だ。それでいて大企業も中堅企業も、中小企業でさえ好調な業績を上げ設備投資も大幅に増加させている。人件費の増大を含め企業のコスト高に対する耐久力が益々強くなる方向にある。今回の原油原材料高を克服することでそれは一段と上がる。海外戦力にも…と期待も大きい。

 [紙面第2015号から]


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