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社説 波紋

少子化による人手・労働力不足の対処を

 ねじ産業の最大のお得意さんは自動車産業で、使われている締結部品の種類、数量の多さとか、部品が有する付加価値なども単位当たりでは抜群に高い。

 ねじ製造企業と自動車メーカーとでは比べるものがないほどその差は歴然としているが、働く人、従業員は同じ人間で、少子化が進み人手が無くなって困るのは自動車メーカーもねじメーカーも同じである。このことを認識しなければ日本のゆく末について、協会や協同組合は政策課題に挙げ、真剣に検討する必要があろう。

 川上に位置する大手ユーザー業界が人手不足を下請企業にカバーさせる発注(仕事)方法、いわゆる下請いじめで切り抜けるやり方が増えるはずである。下請側に在る中小企業は今後少子化労働力不足化に対処し、大手企業の上述の逃げ道にならないように団結しノロシを上げなければならない。

 技術開発あるいは製品開発もいいが、されど人手・労働力の確保こそが先決だ! そういう時代はすぐ到来するだろう。方ぼうの企業が人手の問題で廃業するケースも多発しよう。

[紙面(2007号)から]


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