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社説 波紋

日本経済の“仕組み”が崩れだしている

 日本は外国から原料を輸入して、それを加工して輸出する。その構造で日本経済は成り立っている訳である。

 しかし、素材を加工する人経費が高くつくし、競争が激しい故に付加価値が上がらない。そういう品物は人権費の安い海外で造ろうではないかという訳で、生産技術がいらない量産ものや、手間と時間がかかるのに価格が安いものなどが、次ぎ次ぎと海外移転してしまった。

 それでも貿易の収支は出超で、原料を輸入して製品を輸出するとする日本経済の必要なる構造は変わらず健在である。しかし、その神話は分野により崩れだしており、ねじも輸入増加の続く近年、次第に入超化の方向を強めている。多分量ベースではそれは近いのではなかろうか。

[紙面(2006号)から]


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