社説 波紋
手痛い歯車の支障…中央青山監査事件
法の目をくぐる。法を犯す。ドロボーを働く。世に尽きぬもの、即ち盗びと、悪い人。浜の真砂は尽きるとも、このような無法人は尽きることはない。今更なにを言うか、といわれそうなことだが。
建物の強度構造計算書の偽造事件で、誰と誰が逮捕されるのかまだ騒いでいる最中に、今は数多くの法人企業の監査人をやっている中央青山監査法人が金融庁から業務停止の行政処分をうけた。盗っ人と同じとは思いたくないが遵法の精神からいえば十歩百歩といいたい。
中央青山といえば大企業の監査人で有名。2300社が監査を受けられなくなり混乱は必至ということだ。社会は沢山の歯車が噛み合ってうまく行っているが、中央青山の歯車の支障はずい分とあきれた姿として映る。
[紙面(2004号)から]
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- 手痛い歯車の支障…中央青山監査事件 2006.05.17 水曜日