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社説 波紋

激化する環境車競争、ハイブリットに挑む新資源

 環境保全を重視するヨーロッパと環境破壊に反応の鈍い発展途上国では、環境に対する意識が大変違う。大きな格差がある。

 欧州連合はEU域内で販売する自動車メーカーに二酸化炭素(CO2)の排出量削減を義務づける方針だとしている。2012年までに1995年に対比して35%削減し、1キロメートル走行あたり120グラムにしろというものだ。また一段と環境対応車での競争が激化しそうだ。

 これで自動車各社は国の別なしにメーカーの規制クリア合戦が見ものとなりそうだ。ハイブリッドで勝ち行くトヨタか。ガソリンエンジンより排出量の少ないディーゼルエンジンの進化に出るホンダや欧州勢。どれをとっても通りいっぺん手法ではカタはつきそうにない。

 時代はガソリンより電池だといわんばかりに三菱重工業が環境規制に対応して「自動車電池」事業に参入を発表した。すでに国内の一部大手自動車メーカーにサンプル出荷を果たしている。電気自動車が町なかを走り始めており、性能も一段と向上し将来性はこの商品! と断言する人もいる位である。

[07年1月27日付紙面から]


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