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社説 波紋

締結業界とともに歩んで本紙2000号達成

 本紙が前号で発刊2000号を達成したが、きょうも各方面から高い評価と激励の言葉が寄せられている。創業者の故女屋義治の満面の笑みが浮かんでくる。

 氏の業界を想う心が支援を集めた結果でもあるが、業界の発展を想う心と裏腹に厳しい現実との戦いの中で『ひるまず、おごらず、けんきょに』と、当初からの指針を貫き「業界各位のご支援は有難いもの」と故人は言い続けてきた。その下で、小さいながらも発展し続け号を重ねてきた。

 時代は移った。当時もてはやされてた機振法がその後近促法の代に移り、今日では産業政策の時宣に照らして新法「ものづくり基盤技術の高度化」という新しいスタイルで誕生しようとしる。

 考えてみれば、国の産業支援策が機振法、近促法を経て、ものづくり基盤技術といった政策も3代目へと変転している。かつて創業者が有難いと讃称した人たち業界人も多くはこの世にいないし、すでに2世代も過ぎ去って3代目さんの時代となった。

 2000号を発刊して振り返ってみれば、あれもこれも業界の出来事は当社にとってはビタミンのような意味深いことであったように想う。阪神タイガースの金本選手がフルイニング出場世界新記録を達成した。この偉業からすれば2000号はまだまだ小さな数字に過ぎないが、3代目さんが祖父の事業を発展さえる如く、千も万も発刊を重ねたい。

[06年4月17日付紙面から]


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