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社説 波紋

“シブトク”生き残るねじ企業の努力

 桜が満開の東京都心につめたい雨、強い風。花にとって大敵が容赦なくやってくる。きのうは催花、きょうは花冷え。三寒四温のあとを受けてまだ季節は落ち着かない。

 強風下で桜が散らず「今年は桜が長持ちですね」と、行き交うご婦人たちの声が耳に残って止まない。開花後の寒さで、見た目より花が幼いのであろう、七部咲が満開に見えるのかも知れない。

 桜が土俵ぎわで粘り腰をきかせているように、ねじ企業も倒産事故もなく健全な歩みをみせているようだ。企業倒産の件であれこれ話題にのぼり「ねじ企業の倒産は無いですね」と。口の悪い人は「意外にシブトイですよね…」などと言っている。

 材料の高騰で損ばかりさせられているようだが、損ばかりしていては当然倒産してしまう。材料の値上がりは結構スライドできているし、是正交渉に追い風になっている-とする向きが多い。その辺をシブトイとすることができよう。

[06年4月7日付紙面から]


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