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社説 波紋

偽ブランド品・海賊版の製作規制を

 JISハンドブックやねじ入門書がアジア近隣国でもてはやされあげくの果て「海賊版」が出回った時期がある。今でもその動向は取り沙汰されているが昨今のことは定かではない。

 偽ブランド品や海賊版の輸入(国内流入拡大)を防止するための法改正が検討されているが、対外国でも偽ブランド品や海賊版の製作を禁じる厳しい法則制を敷かなければ、輸入する側はあの手この手で法の裏を突いて、やめないだろう。

 政府が検討中の「知的創造サイクル重点政策」(原案)によると、偽ブランド品や海賊版の流入に一番手を焼いているのは「輸入代行業者を経由して入ってくるヤツ」であるから、そういう個人輸入の代行を悪用したやり口にも、法の網をかけるとしている。模倣がいかなる形であれば輸入は認めない…という訳だが、それだけではダメだろう。ドロボー品を買うと罪になる、あのやり方を導入しろという声もあるが、それも一考だ。

 どうでもいい事から着手していく今の国・政府のもどかしさは、この件でもうかがい知れるが、急いで損はない。法案が取り上げられるのはせいぜい来年の通常国会。

 法の裏をかく向き対しては準備期間を与えるようなもの。大概はそういう前には悪用の駆け込みが横行するものだ。寝ている子を起こすようなことにならなければよいが…。

[06年2月17日付紙面から]


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