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社説 波紋

自動車工業の好調さが目立つ

 このところ製造業の生産は高水準を保ちながら堅調に推移している。4月の輸送機械工業の生産をみると前月比9%増(経産省)と高いレベルを示し、なかでも自動車工業の好調さが目立つ

 個々の企業ベースでも本田技研工業の国内生産は1~3月が約三十五万台と前年同期に対し焼く9%増と堅調。トヨタは百万台超で同7%増。このように自動車工業が高水準なのでねじ産業の需要動向も受注環境は良好だ。ところが経営環境はというと忙しい割りに収支悪化はいまだ改善されていない。

 金属部品、とくに機械要素部品分野ではどの業種も同じ状況である。どれも元兇は材料高騰。材料に振り回されて悲鳴をあげているのである。鍛鋼業界でも不況の長いトンネルを耐えしのいできて、やっと出口を出た途端に今度は素材攻勢で受注貧乏そのもの、という。廃業・転業も目立つ昨今で、ねじ産業などはまだいい方だ-といわれる。ねじが大事なことはギリギリのところで違いがでるからわかるというものだ。


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