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 ある小雨の降る夜の事でした。今日も銀座のタクシー乗り場には人が溢れています。私はお酒でクラクラする頭に心地よさを覚えながら、今日も一日が無事に終わった……ホッとタクシーの列に並んでいました。すると背後から「この子に声かけてみようよ」「不細工だったらなぁ」「この格好でそれはないよ〜」私の事をからかう声が。お酒が入っていなければ、聞こえよがしにそんな事言わないのでしょう。……ややこしい。絶対振り向くものか。そんな気持ちで知らぬふりをしていました。ところが今度は……
傘をツンツン。
イラ。
またツンツン。
イラ。イラ。イラ。
ツンツンツンツン。
イラァッ!!!
我慢できず、私、凄い形相で振り向きました。
「え〜!!!!!」
!!!……って、ビックリした方は私です。後ろで傘をツンツンしてきたのはお笑いの神様。もう大好きな人過ぎて一瞬頭が真っ白。神はマネージャーさんと一緒なわけではなく、タクシー待ちをしている見ず知らぬ人と打ち解けて冗談を言い合っていたのです。その後、神とどんな会話をしたのか興奮のあまり(すみません、ミーハーで)よく覚えてないのですが、お立場上写真はNGという事で一緒に写真撮影は出来ませんでした。……が、連絡先を交換し、なんとメル友に!!! お店に来ていただいたかどうか? それは想像にお任せします。ここで書ける事は、連絡は取り合う仲ではありますが、ご迷惑にならないように私なりに配慮しています、という程度でしょうか。

 芸能人、一般人って区別も如何なのかと思いますが、同じ人間でも芸能人の方々は何を売りにしているか、自分のイメージがありますよね。ファンもスポンサーも居るわけですし。その点で芸能界っていうところは一般の世界より大変だと思います。色んな人から知られてプライベートはあってないもので、自分を押し殺さないといけない。一般人と分類される私たちにでさえ、個人のイメージがあり、所属する組織それぞれに規律があり、カラーや社風がある。銀座の女性に関して言えば、礼儀正しく、勉強熱心で、お話上手で、小綺麗にしておかなければならない。他人からの印象が仕事に直結する。ある意味、とても怖い事。

 さて、あなたは自分のブランドイメージ、客観的に捉えられていますか? それを大事に出来ているでしょうか?





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