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人相

 「特別美人でもないけど、キラキラしてる!」

 「タイプではない筈なんだけど、素敵!」

 どうしてこんなにもこの人からときめきを与えられ、惹かれるのだろう?
逆に……

「ハイスペックだけど、自分にはちょっとね。なんか居心地悪そう……」

どうしてこんなにもこの人に居心地の悪さを覚え、敬遠したくなるのだろう?
……人は見た目が9割、と言われますがまさにその通り。第一印象って、人の心を開くか否かの窓口なのでやはり「見た目」は重要ですよね。一体どうしたら人に好印象を与える事が出来るのでしょうか?

 ホステスというものは、仕草、オーラ、距離感、話し方、話す内容、そういったものを意識します。見た目は華やかに着飾って、肌荒れは化粧と店内照明でカバー。しかし幾ら取り繕ったところで、顔は変えようがありません。整形しても人相というものは内面からじわじわと湧き上がってくるのです。

 第一印象が良ければ、その人の事を知りたい、話を聞きたいって思いますよね。だからホステスは自分を磨く。自信を持てるように歌もゴルフも経済も勉強する。お客様に喜ばれようと努力するのです。そういった日常的な自らの行動が顔(特に目つき)に出てきます。
毎日楽しく生きていれば口角は上がって朗らかな顔つきをしているし、厳しい状況に置かれながら思い悩んでいる人は神経質に眉をひそめ、虚ろな目をしている。赤ん坊には、はっきりした人相が無いけれど、3歳の子どもには既に表情がはっきりとある。年齢を重ねれば重ねるほど顔つきは定まっていく。その人間の生き様が表面化してくる。


 さて、私一人に対して新規のお客様が10人いるとします。その10人に接客をします。全員に好かれる事は不可能かもしれません。しかしそのうち9人には好かれる事は可能です。というか、そうでなくてはならない。私たちは自分の人相すら操って、お客様に好かれる事を仕事としているからです。だから、銀座のママさんって着物を着ていなくとも「いかにも銀座のママ」って判ってしまいませんか? 良いも悪いも、人相にそれなりの風格が醸し出されているからです。 
 私達ホステスも殿方の人相を見ています。支払いを「ツケ」にしていいと判断できる方とそうでないお客様がいらっしゃる。特に男性という生き物は大半がお化粧をしませんよね。人相は100%晒されています。
 
 気を付けてください……、自分の生き方。あなたの心が、顔に出ていますよ!





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