タブー
フェイスシールドをしてまで飲みに行くの? 今や接待費は出ない筈なのに、本当に自腹で? 感染したら、自分だけじゃなくて家族もそのお店自体も潰れてしまうのに?
非難轟々の声がメディアを通じて伝わってきます。――国会議員が緊急事態宣言下、銀座のクラブを訪れる行動ってやっぱりおかしい。外出自粛要請を出している側の立場にもかかわらず、ですからね。それに政治資金を飲食代にするって無粋を通り越して恥晒しですよね。不適切極まりない。議員辞職に離党……、荒れた国会の様子から、日本国民全体に「銀座の飲食店、特にクラブへ行くのは悪い事」って最悪なイメージが付いてしまいました。
でもホント、給付金を貰っても焼け石に水のお店や国民からすれば、「銀座」というワードがもうタブーなんですよ。極端な話、場末のスナックを訪れていたならそこまで叩かれなかったと思います。同じ不適切な行動でも「地元を応援したかった」と言い逃れ出来るかもしれませんし、軽率な行動だと非難されつつも、議員さんもたまにはストレス発散したかったのかも、って(感染しなければ)まだ許される範囲にカテゴライズされたでしょうから。要は平民には届かない場所に行くから怒りを買ってしまったんですよね。国民に寄り添いながら自粛の模範となる側の国会議員が、全然寄り添ってない!! 非難されて当然なんです。国民の持っている「普通」の価値観・感覚がその当人たちとはズレてしまっているんですから。クラブのお姉ちゃんと連絡して同伴の段取りしてる間あったら、国民の為に何ができるかもっと考えて! それが仕事でしょう? って感じですよね……。
タブーのレッテルを張られた銀座のクラブだってたまったもんじゃないんです。ますます銀座への風当たりが厳しくなってしまったなと思う今日この頃。一体いつになればこの街に灯りは戻るのか。そう考えると、溜め息が出ます……。
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- タブー 2021.06.07 月曜日