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営業

 意中の相手から連絡を貰ったら嬉しいものです。普段張りつめた環境でお仕事されている殿方は特に、ほっこりするメールを貰ったり、電話で女性の可愛らしい声なんかを聞いたりしたら、ときめいてしまうのではないでしょうか。

 私が昼間販売員をしていた時に感じたのですが、男性は営業される相手が女性ならば物を買いやすい。それならばそれに基づいて、女性という武器を使う事が重要です。世の中って上手くできていますよね。特にホステスは男性心理をついた営業をします。お客様は「一生懸命メールをくれる子だな」「ママから言われて電話してきたのかな」「それとも俺に興味があるのかな」……淡い期待と少しの警戒音を頭に轟かせます。「同伴してください」「お店に来て下さい」中にはとってもストレートにお願いするホステスさんもいらっしゃいますが、湾曲させるのがデキるホステス。厚かましくなり過ぎない。なんだか気になる存在になる為に連絡をするのです。沢山のホステスが居る中で、営業は自分を覚えてもらう手段ですから。本当はお客様が一目で気に入って通って下さるのが有り難いパターンですが、容姿端麗な女性なんてそこらじゅう居ます。

 銀座を離れた身だからこそ白状できます。起きてからご飯を食べて掃除洗濯をする以外は、出勤まで約二百人のお客様と連絡を取っていました。一ヶ月で四千件の連絡を取っている計算になります。来店確率を上げるのです。自分の分析ノートと名刺フォルダを見ながら、メールと電話の繰り返しです。毎日連絡をして欲しいお客様、一週間に一度連絡すれば十分なお客様、メールが帰って来なくても続けるんです。気を付けないといけないのは、その人のライフスタイル。新婚の方なら奥様の気分を損ねないようにせねばならないし、独身の方なら土日もメールを欲しいと思われるかもしれません。

 『マメとしつこいは紙一重』これは難しかったけど、それも慣れです。大人の世界なのですから、色恋もアリだと思っています。でも、色恋営業での長続きは難しい。お客様が雄になった時、交わすのに大変です。私は滅多に赤いハートマークのメールを送りませんでした。勘違いされたら困るからです。ここぞという時に使っていました。さて、貴方はどんな連絡を貰っていますか?

 懐疑的にならず、余裕を持って彼女たちの営業を愉しんであげて下さいね!





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