キャタピラーなど日本の4作品が候補に、豪APSA
【ブリスベーン(オーストラリア)18日AAPメディアネット・インターナショナル=共同JBN】アジア太平洋地域の最高の映画賞である2010年アジア・パシフィック・スクリーン・アワード(APSA)で、「キャタピラー」(若松孝二監督)など日本人の作品が4部門でノミネートされた。最優秀アニメーション部門では日本の有名なアニメスタジオであるプロダクションI.G.、松竹、サンライズからの3本が候補になっている。
「キャタピラー」(脚本:黒沢久子、出口出)は最優秀脚本賞にノミネートされている。キャタピラーはすでに海外で高い評価を受けており、2010年ベルリン国際映画祭で金熊賞にノミネートされ、主演の寺島しのぶが最優秀女優賞の銀熊賞を受賞している。
最優秀アニメーション賞にノミネートされた3作品は以下の通り。
「いばらの王-King of Thorn-」(プロデューサー:土屋康昌)、「まいまい新子と千年の魔法(Mai Mai Miracle)」(プロデューサー:岩瀬智彦/市井美帆/松尾亮一郎)、 「ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~(Oblivion Island; Haruka and Magic Mirror)」(プロデューサー:関口大輔/森下勝司)。
候補作品は、ホン・ジューン・キム教授を審査委員長とするAPSAノミネーション評議会が決定した。
キャタピラーの若松孝二監督について、APSAノミネーション評議会のメンバーでバラエティの評論家であるラッセル・エドワード氏は「若松孝二監督は勇敢な映画製作者であり、またより広い歴史的レベル、俳優に要求するもの、俳優がやり遂げることについて大胆不敵な映画製作者である。彼は恐れを知らず、彼の主張するところをしっかりととらえるよう望んでおり、それを説教調に感じさせずにそうさせる。これは真摯で集中しており的確でありながら、映画としても人を惹きつけている」と語っている。
この2010年アジア太平洋映画賞には、世界15カ国から31におよぶドキュメンタリー、アニメ、子供向け映画、劇映画がノミネートされている。
2010年の候補者は自動的にアジア太平洋映画賞アカデミーに入れられ、MPA APSAアカデミー映画ファンドを申請する資格を与えられる。このファンドはモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)によって支援される10万米ドルの脚本開拓ファンドで、アカデミーの会員だけが利用できる。この映画ファンドへの申請は10月29日に締め切られる。
アカデミー賞受賞のデビッド・パットナム氏(ロード・パットナム)を審査委員長とする国際審査委員会は、12月2日APSA祭典に先立ち、11月後半にオーストラリアのゴールドコーストで委員会を開催する。授賞式の模様はwww.asiapacificscreenawards.comでウェブキャストのライブ放映される。
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- キャタピラーなど日本の4作品が候補に、豪APSA 2010/10/18 月曜日