「ロードオブ―」ジャクソンが贈る21世紀の“リアル”=第9地区
2009年8月14日に全米公開され、初登場ナンバーワンを獲得、現在世界で200milに迫るスマッシュヒットを飛ばしている映画『District 9』。本作の日本公開が、ワーナー・ブラザース映画とギャガの共同配給のもと、2010年4月に決定した。邦題は『第9地区』。
本作は全米公開時、オリジナル脚本、キャストはノーネーム、監督は新人、舞台は遠方南アフリカという、およそ「ハリウッド的」ではない正体不明の作品であったにもかかわらず、興収3700万ドル(約35億円)を叩き出し、初登場ナンバーワンに輝いた。その後全米興収は1億ドルを超え、本年度アカデミー賞作品賞の最有力とまで言われるまでの“事件”になっている。(前哨戦のひとつ、サテライト賞では早速監督賞ノミネート!)
この、奇跡とも呼べる大ヒットを仕掛けたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』で映画界の頂点に立った男、ピーター・ジャクソンさんと、本作で華々しい長編デビューを飾ったニール・ブロムカンプ監督。ストーリーは以下の通り。
<ストーリー>
南アフリカ上空に突如現われた正体不明の宇宙船。襲い掛かることもなく、難民として降り立った“彼ら”と人間の共同生活はそこから始まった。28年後、市民と“彼ら”の争いは絶えず、共同居住区“第9地区”はスラムと化したため、超国家機関MNUは彼らを強制収容所に移住させる計画を立てる。それが、人類と“彼ら”の歴史を変える大事件の引き金となるとも知らずに───。
製作:ピーター・ジャクソン
監督:ニール・ブロムカンプ 出演:シャルト・コプリー他
2009年アメリカ映画/上映時間 111分/全6巻/3,066m/ビスタサイズ/
字幕:松浦美奈
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- 「ロードオブ―」ジャクソンが贈る21世紀の“リアル”=第9地区 2009/12/13 日曜日