60歳のラブレター舞台挨拶、中村雅俊ら60本のバラを贈る
初日舞台挨拶を行った中村雅俊ら 映画「60歳のラブレター」初日舞台挨拶が16日、都内で行われ、中村雅俊、原田美枝子、井上順、イッセー尾形、綾戸智恵、深川栄洋監督が出席した。中村・井上・イッセーの男性陣からは、原田、綾戸、会場の観覧者に映画タイトルにちなみ60本の赤いバラが贈られた。また深川監督からは同作がカナダのモントリオール映画祭「World Greats」部門に選ばれたことが報告された。
映画は長年連れ添った夫婦の絆を描いた物語。一般の夫婦から口に出しては言えない互いへの感謝を1枚のはがきに綴ってもらい、寄せられた約8万通を超えるはがきをもとに制作された。
登壇した中村は「本当にありがとうございました。壇上にいるキャスト、そしてスタッフ含めて一生懸命作りました。あとは皆さんが家に帰って、広めて頂ければと思ってます。本当にうれしいです。よろしくお願いします」とコメント。中村の妻を演じた原田は「今日は朝早くからありがとうございます。映画はお客様に見て頂いて初めて、本当の映画になると思っています。本当にありがとうございます」と感謝した。
手術のために髪を剃るシーンのため髪を一部剃ったという綾戸は「まいどおおきに!女優さんかあ、ええなぁ~と思うとったのに、私映画の中でずうーっと草履履いとりました(笑)。あげくの果てに10円ハゲまで作られましたけども、今日は舞台挨拶ということで負けじと、父ちゃんが買ってくれたダイヤモンドつけてまいりました(笑)」と会場を笑わせた。
その後中村、井上、イッセーの3人は、映画の中の非常に印象的なシーンでイッセーが弾いているビートルズの「ミッシェル」を、これも本編の中に憧れのギターとして出てくる「マーティンD28」を弾き語った。このサプライズライブに会場は盛り上がりを見せた。
この曲に対して井上は「イッセーさんが弾いて歌っているところを見て感動しちゃって、すぐにギター取り出して弾いたくらい。本当に素晴らしかったです」。イッセーは「この映画何回か見てるんですけれど、いつも、なんで音を外してるんだろうと思うんですが(笑)。ありがとうございます」。中村は「1番最初に泣いたのがこの曲ですよね。撮影のときに(井上)順さんと2人で楽屋で弾いて歌ったりしてたんで」と話した。
監督を務めた深川氏は「この素敵なメンバーと一緒に映画を作りました。撮影中は一生懸命、みんなで響きあおうとして、その結晶がスクリーンに残っていると思います。僕もそうなんですが、人に思いを伝えるというのは本当に難しいことで、時々声が震えたり、涙が出たりします。この思いが、色々な人に伝わると良いなと思います」と話すと、「おくりびと」が大躍進するきっかけになったカナダのモントリオール映画祭の「World Greats」部門に選ばれたことを報告した。
バックナンバー
- 60歳のラブレター舞台挨拶、中村雅俊ら60本のバラを贈る 2009/05/16 土曜日