京セラ、耐摩耗性と耐欠損性を向上させた切削工具用の新サーメット材種を開発
京セラは、切削工具の新製品として、耐摩耗性と耐欠損性を従来比約1.5倍に向上させ、高速加工から低速加工まで幅広い使用領域まで対応するサーメットの新材種「ハイブリッドサーメットTN620/PV720」の開発に成功した。本年11月より、この新材種を使用した鋼加工用の切削工具チップを販売開始する。
新材種の「TN620」は、サーメット内の超微粒子を最適に分散させる特殊表面硬化“ハイブリッド構造”、高融点の特殊金属相を採用した“ハイブリッド結合相”、圧縮応力効果を持つ“ハイブリッド硬質相”などの独自技術により、従来以上の硬度と強度の両立に成功。さらに、「PV720」については、京セラ独自の特殊ナノ積層コーティング「MEGACOAT NANOR(メガコートナノ)」を、初めてサーメット材種に採用し、高能率加工と高い加工面品位を実現する。
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- [製造全般]京セラ、耐摩耗性と耐欠損性を向上させた切削工具用の新サーメット材種を開発 2014/10/23 木曜日