現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 航空・宇宙


ホンダ、ビジネス機「HondaJet」開発・生産状況発表

HondaJet
氷点下40度の極寒冷下における機能試験の様子(写真・ホンダ)
 ホンダは、航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)を通じて、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の販売サービス活動の強化と、開発および生産の進捗状況を発表した。

 まず、10月17日に、米国・ノースカロライナ州グリーンズボロ市のHACI本社敷地内にカスタマーサービスセンターが完成した。HondaJetカスタマーサービスの拠点となるこの施設では、HondaJetに関するサービスプログラムの販売と管理、テクニカルサポート、テクニカルトレーニング、修理および重整備などが行われる。

 カスタマーサービスセンターの完成により、HACIの敷地面積は60万5000平方フィート(約5万6200平米)以上となる。

 また、米国の金融事業会社であるアメリカン・ホンダ・ファイナンスとHACIは、HondaJetのファイナンスサービス事業に参入することを発表した。ファイナンスサービス事業は、HondaJetのデリバリー前に開始される予定。

 米国と欧州の航空当局による型式認定に向けたHondaJetの開発は順調に進められており、今年7月には、米国バージニア州にある米国航空宇宙局(NASA)の施設で、浸水滑走路におけるエンジンの水吸い込み試験、9月には、米国フロリダ州にある世界最大規模の環境試験設備を用いた、氷点下40℃の極寒冷下におけるシステム試験、エンジン始動、電気系およびアビオニクスなどの機能試験が行われた。

 顧客に納入するHondaJetと同一の内装を備えている認定試験用5号機は、客室システムの各種試験に用いられており、NBAAの期間中は展示エリアで一般公開される。認定試験用6号機では全機構造疲労試験が行われており、デリバリー前には機体寿命の3倍に相当する試験を完了させる予定。

 また、HondaJetの量産工場では、量産機の生産が行われており、量産ラインでは6機の組み立て作業が進んでいる。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する