ブリヂストンなど3社新事業、中国の常州ハイテク開発区で
【常州(中国)2013年9月11日PRN=共同JBN】英国の医療機器メーカー、Intersurgical、ドイツのErdrich Umformtechnik、日本のブリヂストンが中国江蘇省の常州国家ハイテク産業開発区(CND)とこのほど提携、厳しいグローバル経済の中で中国市場に対する信頼感をはっきりと示した。
バイオ製薬工業パークに立ち上がる900万英ポンド(約1410万ドル)のプロジェクト、Intersurgical Medical Device(常州)は2013年11月着工の予定。新プロジェクトはIntersurgicalが初めて全額出資する中国の生産拠点で、気道管理、麻酔、救命診療、酸素吸入・エアゾール療法用の機器を生産する。1982年創業のIntersurgicalは麻酔・呼吸器用品部門の大手で、13カ国に子会社がある。Intersurgicalは、世界中に非ポリ塩化ビニール(PVC)の麻酔・呼吸器生産ラインを有する初めての企業で、環境と人々の健康に役立っている。
ブリヂストンは8月27日、CND内に自転車工場を建設するため5000万ドルを追加投資した。この施設は年間100万台の自転車、10万台の電動自転車、50万点の自転車部品、200万点のステンレス製自転車用リムを生産する能力があり、1年間に11億5000万人民元(約1億8800万ドル)の売り上げが見込まれている。同社は従業員1200人を雇用する。ブリヂストンは世界最大のタイヤ、ゴム製品メーカーで2012年に350億ドルを販売、フォーチュン誌の「世界企業売上高上位500社」に入っている。同社はCNDに全額投資の3工場を開設、それぞれ自転車、流体技術、自動車部品に関わっている。
2000万ドルかけたErdrich Umformtechnik Metal Forming Technology(常州)の起工式が9月5日、CNDで行われた。同社は社内開発した精密成形を使い、中国で操業するドイツの高級車メーカー向けステアリングリンケージ、クロスアームなどステアリング・サスペンションシステムに使われる主要自動車部品に特化している。新ベンチャーの顧客としてはBMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンなど完成車メーカーのほか、ボッシュのような最上位の部品メーカーがある。Erdrichのゲオルク・エルドリッヒ最高経営責任者(CEO)と子息は、常州市政府がさまざまな問題に正確で時宜を得た回答とソリューションを与え、安全、信頼感を強化したため、7都市を押さえてCNDを選択するのにちゅうちょしなかったと話した。
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- [製造全般]ブリヂストンなど3社新事業、中国の常州ハイテク開発区で 2013/09/11 水曜日