洪水後のタイで着実な業績、政府自然大災害保険基金が発表
【バンコク2013年4月23日インフォクエスト=共同JBN】タイ政府自然大災害保険基金(National Catastrophe Insurance Fund of Thailand=NCIF)のパユンサク・チャツティポン理事長は過去1年の活動を総括、洪水、地震、暴風雨という3タイプの災害に関連する世帯、企業の保険増大に対応することができたと述べた。
この業績は2011年の壊滅的な洪水に伴う事態の大きな改善を示している。当時、外国の再保険企業は資産再保険に応じないか、保険料の大幅引き上げを要求、法人顧客と一般大衆の金融資源と出費に大きな打撃を与えた。基金の運営開始以来、全国に適用する保険料として0.5%から1.25%の一律基準レートを設定、再保険料の継続的な減額をもたらした。
基金が活動した2012年3月28日から2013年3月21日までの過去1年で、総計80万8119件の自然災害保険証券を販売、比例再保険担保が521億2300万バーツ、比例再保険料が4億2000万バーツに達した。世帯が購入した自然災害保険証券は総販売額の92%と最大の占有率となり、中小企業(SME)の証券購入は7%、法人顧客は1%を占めた。
さらに、比例再保険基金のうち世帯が58%とで最大比率を占め、法人部門が26%で2位となった。この順位は、現在まで請求されていない保険総額中、法人顧客が最大の44%、次いで世帯が36%、SMEが20%になっているためである。
タイ政府自然大災害保険基金のこれまでの活動は、国内民間部門の信頼回復成功の要因になっており、ひいてはタイ経済の発展に一役買っている。従って、基金は活動の進展とともに、保険産業の正常復帰に向けて主動輪になる見通しである。
ソース:National Catastrophe Insurance Fund of Thailand
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