現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 鉄道・車輌


JR東日本、大規模地震対策の整備内容<1>耐震補強工事

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は、大規模地震に備えた安全対策の強化として昨年からの約5年間を重点的な整備期間として、総額約3000億円の耐震補強対策を実施している。今月5日にはその取り組み内容が発表された。そのうちの耐震補強工事については以下の通り。

<耐震補強工事>
(1)首都直下地震に備えた耐震補強対策(南関東エリア)
  [1]高架橋・橋脚耐震補強=高架下が未利用の箇所や関係箇所との協議が整った箇所から順次施工を開始している(高架橋約630本、橋脚約90基施工中)。

  [2]駅舎等の天井および壁耐震補強=重量のあるボード天井等から優先的に計画を策定し補強を実施している(駅・ホーム天井約20駅、駅・ホーム壁約10駅施工中)。

  [3]盛土耐震補強=山手線高田馬場・目白間の盛土耐震補強に着手した。今後診断・詳細設計が完了した箇所から順次施工を実施する計画(2013年度中に6カ所着手予定)

  [4]御茶ノ水駅付近耐震補強=現在詳細設計を進めると共に、関係箇所と必要な協議を行っている。設計及び協議がまとまり次第、順次工事に着手する予定である。

  [5]脱線防止ガード=山手線内にある橋梁前後を優先的に施工している。(32カ所施工中)

  [6]電化柱=東日本大震災で被害の大きかった高架橋上の電化柱の耐震補強工法を開発した。今後、当該工法を用いた電化柱の補強工事に着手する。

  [7]その他=上記のほか、鉄桁、トンネル、レンガアーチ高架橋の耐震補強工事に着手している。

(2)(1)以外でのさらなる耐震補強対策(仙台等エリア・その他エリア)
  [1]高架橋・橋脚耐震補強=高架下が未利用の箇所や関係箇所との協議が整った箇所から順次施工を開始している(高架橋約1600本、橋脚3基施工中)。

  [2]電化柱の耐震補強=東日本大震災で被害の大きかった高架橋上の電化柱の耐震補強工法を開発した。今後、当該工法を用いた電化柱の補強工事に着手する。

  [3]駅舎等の天井耐震補強=重量のあるボード天井から優先的に計画を策定し補強を実施している(1駅施工中)。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する