カタールがリオ＋20で国家ビジョン強調
【リオデジャネイロ22日PRN=共同JBN】革新的なグリーン成長と開発に対するカタールのビジョンが、持続的発展に関する「地球サミット2012（リオ+20）」国連会議のカタール国家パビリオンで注目を浴びている。カタールの開発計画事務局（GSDP）のサレ・アルナビット事務総長（博士）は開催日の基調を打ち出し、「Qatar’s National Vision 2030（カタール国家ビジョン2030）」の重要性を強調し、「われわれは20年後にリオデジャネイロに戻り、21世紀の挑戦を討議する。持続的開発はカタール国家ビジョン2030にとって極めて重要であり、カタールがどのようにしてこの野心的ビジョンを達成するかを見てもらうためここにいる」と語った。
カタール・ビジョン2030は、スマートインフラストラクチャー、進歩的社会プログラム、意欲的な教育制度、世界クラスの研究開発を結合することによって、新興諸国が経済の多様性、持続的成長、国民に対するさまざまな機会にコミットする一例として役立つ。カタールはハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニ首長の指導力を通じて、その資源を持続的成長と発展に投資することにコミットして、湾岸のこの独立国の長期的繁栄の基礎を築こうとしている。
GSDPのリチャード・リート社会開発部長（博士）は「カタール国家ビジョン2030は、社会、環境上の進歩を伴うバランスのとれた経済成長戦略の概要を示している。公共、民間部門は歩調を合わせて前進し、共にその目標を追求することが重要である」と語った。
リチャード・リート部長（博士）は、2004年から2008年の間に年間15%という望外の急速な人口の伸びが、社会と社会基盤のすべての部門にまたがり問題を生んだと説明した。カタールのような国家でこのような問題に対処するには、急速な人口の伸びとドーハの高水準の都市化の影響を軽減する包括的な環境管理ステムが必要となる。
カタール・ペトロリアム（Qatar Petroleum）の保健・安全・環境規制・執行理事会ディレクターのサイフ・アルナイミ氏は「カタール国家は主要産業の持続的活動の意味で既に急速に前進している」との考え方を共有している。カタールの炭化水素施設は、システム内でガスを燃やし、再加工した後の排出ガスを回収することによって、温室効果ガス排出量をかなりの程度削減する方向に順調に進んでいる。この分野と研究所で新しい技術を開発するこれら大きな投資は、業界の高価値サービスと製品で期待できる結果を生んで、カタールの経済多様化戦略とともに環境に利益をもたらしている。
産業部門の主導による進歩に加えて、カタールの研究開発計画はテクノロジーと科学の進歩を生みだし、この時代の最も重要な問題について同国は優秀な頭脳と最先端施設を擁する優れた研究拠点（center of excellence）として確立しつつある。カタール科学技術パーク（QSTP）のモハンマド・アルハルディ氏は「カタール科学技術パークは代替燃料からロボット外科手術まで広く研究に携わっている。これらの研究活動は世界の生活基準を高めるだけでなく、国家経済を多様化する」と語った。
サレ・アルナビットGSDP事務総長（博士）は「われわれはリオデジャネイロで、持続的発展に関わるカタールの指導力の表れであるこれらの参考例を共有してもらいたい。これはビジョンの実現を目指した共同努力であり、わが国が進歩に向けた機会を生かすとともに、われわれ皆が誇りを持って家に呼べるような場所に住み続ける社会と環境を保証する支えとなる」と語った。
▽カタールの開発計画事務局（GSDP）について
GSDPの見解は長期的観点から設定され、カタール市民と人々の生活にプラスとなり、長年にわたり持続可能にある活動を追求することである。活動するすべてにおいて、GSDPは重要な相互依存性を認識し、開発目標と制約の間を相殺し、その結果としてすべての国家的開発努力を統合して、相互に補強し、持続可能にする。
カタール国家発展に関わるGSDPはその能力に依存して、全分野の株主と話し合い、関係し、招集し、影響力を行使するとともに、重要な問題で対話を始め、導く。GSDPはこのため、株主との意思疎通を図り、関わることにコミットして、株主が開発の進展に遅れずについて行き、株主との提携関係を強化するとともに国家開発プログラムの目的とカタール国民に目に見えた利益をもたらすことに理解を高めてもらう。ソース：Qatar
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- ［国際情報］カタールがリオ＋20で国家ビジョン強調 2012/06/22 金曜日
