各国政府がリオ+20で行動するよう要請「世界風の日」
【ニューヨーク2012年6月14日PRN=共同JBN】6月15日(金)の「世界風の日(Global Wind Day)」には少なくとも世界40カ国で200以上のイベントが催され、何千人もの人が風力エネルギーのパワーを実感することになる。「世界風の日」は来週、ブラジル・リオデジャネイロの「地球サミット2012(リオ+20)」に集まる世界の指導者に対し、2030年までに再生可能エネルギーの利用を倍増することにコミットしてほしいという圧力になっている。
現在、商用の風力発電は世界75カ国以上で実施され、そのうち21カ国に設置された風力発電は1000メガワットを超える。世界の風力発電能力は現在、250ギガワット強に達するが、これは京都議定書が調印された15年前の1997年に比べると30倍以上になる。
業界の予測では、適切な政策面での支持があれば、風力発電能力は2015年までに倍増し、2019年末までには電力供給の9 %から12 %を占めるようになる。これによって削減される二酸化炭素の排出量は最大で年間15億トンに達し、貴重な淡水を数十億リットル節約、さらに世界の国々のエネルギー安全保障と価格安定に貢献することになるが、風力その他の再生可能エネルギーが真価を発揮するためには、各国政府が行動することが必要とされる。
来週、リオデジャネイロに集まる世界の指導者には未来のより持続可能なエネルギー社会に向けた筋道をつける機会がある。潘基文国連事務総長の「すべての人のための持続可能エネルギー」イニシアチブ(http://www.sustainableenergyforall.org)は、2030年までにエネルギーに対するユニバーサル・アクセスの実現、エネルギー効率の倍増、再生可能エネルギーの倍増を求めている。
国連工業開発機関(UNIDO)事務局長で、同イニシアチブの指導者のカンデ・K・ユムケラー氏は「2030年までに、再生可能エネルギーが世界のエネルギー需要の中に占める割合を倍増する必要がある。これは風力エネルギーが大きな貢献をすることで初めて可能になるもので、送電網につなぐもの、小規模な分散システムとして使うものの両方が必要だ。6月15日の『世界風の日』は現在、切に求められている世界の政治指導者の風力エネルギー産業に対する支援を刺激することで『すべての人のための持続可能エネルギー』への貢献に中心的な役割を果たすことができる」と述べた。
本プレスリリースのさらに詳しい内容は以下のサイトを参照。
http://www.ewea.org/fileadmin/ewea_documents/documents/press_releases/Green_Growth_translations/GWD_Press_Release_June_2012_English.pdf
ソース:EWEA European Wind Energy Association
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