ヘリ開発に2800万ドルの追加経費、スピリット社が見通し発表
【ウィチタ(米カンザス州)6日PRN=共同JBN】スピリット・エアロシステムズ・ホールディングス社(NYSE:SPR)は6日、シコルスキーCH-53Kヘリコプター開発計画に関連する税引き前経費が約2800万ドル、1株当たり0・13ドルになる見込みであると発表した。
スピリット社胴体システム部門のゼネラルマネジャーであるマイク・キング上級副社長は「CH-53Kヘリコプターのコックピットとキャビン開発から学んだ当初の教訓の結果として、われわれは残余の試験用ユニット製造の準備にあたっては、より伝統的なデザインと製造方針を持って臨むことを決定し、計画の成功を継続させることに焦点を合わせることにした」と語った。
この方針変更に伴う追加経費は、スピリット社のシステムズ・デベロップメント・アンド・デモンストレーション(SDD)契約上のロスプログラムとなった。スピリット社は2007年5月、総額1億500万ドルの確定価格契約を得ており、2010年12月に最初のCH-53K7機分のテスト品目を納入している。
スピリット社は2011年に完全希釈後の1株当たり利益として1・70ドル-1・90ドルをガイダンスとして予測している。同社は2011年5月5日に、今回の追加経費に関する影響を含めた次期四半期の決算を発表する予定。
ホームページ:http://www.spiritaero.com
▽スピリット・エアロシステムズ(Spirit AeroSystems, Inc.)について
米カンザス州ウィチタに本社を置くスピリット・エアロシステムズは、商用航空機アセンブリーと構成材の世界最大手独立系サプライヤーである。
カンザス州にある施設のほか、オクラホマ州のタルサとマカレスター、ノースカロライナ州のキンストン、スコットランドのプレストウィック、英プレストン、マレーシアのクアラルンプールに施設がある。フランスのサンナゼールで新しい製造施設を建設中である。米国での同社の中核製品には胴体、パイロン、ナセル、翼コンポーネントが含まれている。
さらに同社は北米、欧州、アジアでスペアパーツ、メンテナンス/修理/オーバーホール(MRO)、フリート・サポートサービスを含むアフターマーケット顧客サポートサービスを提供している。スピリット・ユーロップはエアバスを含む多くの顧客向けに翼構成部品を製造している。
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- [航空・宇宙]ヘリ開発に2800万ドルの追加経費、スピリット社が見通し発表 2011/04/08 金曜日